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ホンダワラの仲間

褐藻綱ヒバマタ目ホンダワラ科。

2012年2月19日撮影。場所は三競の2番の穴入口付近。水深は10m程度。
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2012年3月10日撮影。上記の写真の約1ヶ月後、ほぼ同じ場所です。かなり背が伸びている様子が分かります。
ホンダワラの仲間_b0156853_18174768.jpg


この海藻はダイバーにとって、よく目にするなじみ深い種です。
そして「ホンダワラ」という名前もよく聞くので、そういう名前の海藻があるのだと思っていました。

しかし、「日本の海藻」図鑑には「ホンダワラ」そのものの記載はなく、ホンダワラ科の仲間として、「ネブトモク」や「ジョロモク」といった種が紹介されていました。

でもネットで検索すると、ちゃんと「ホンダワラ」も出てきました。うーん、何故「日本の海藻」図鑑に「ホンダワラ」の記載がないのか理解に苦しみます。

まあ、ここでは一括して「ホンダワラの仲間」ってことで行こうと思います。
ちなみに食べて美味しい「ひじき」もこの海藻の仲間です。

この海藻の特徴として、タマゴのような形の気泡がある、ということが上げられます。下の写真、分かりにくいけど、見えます?
ホンダワラの仲間_b0156853_18174363.jpg


この気泡の浮力のお陰で、水中でもしゃんとした立ち姿を保っていることが出来ますし、ちぎれた後も水面にぷかぷかと浮いて、流れ藻になります。

この流れ藻が、伊豆などの温帯域に南からの季節来遊魚を運んできてくれるわけです。

ちなみにホンダワラの学名Sargassum fulvellumの属名部分「Sargassum」はスペイン語の藻に由来するそうです。

そして北大西洋の中央に位置する「サルガッソー海」は「Sargasso Sea」つまり「藻の海」ですね。この海には昔からホンダワラが大量に生えていて、入り込んだ船は抜け出すのに非常に苦労したので、「魔の海」と言われていたそうです。
トリビア的知識でした。(⌒^⌒)b
by idive-marinelife | 2012-03-10 18:43 | その他・ハ行
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