カイカムリ
甲殻上綱軟甲綱十脚目抱卵亜目短尾下目(カニ下目)カイカムリ群カイカムリ上科カイカムリ科カイカムリ属
カニの仲間です。 2012年8月11日撮影。場所は雲見・牛着岩のロッカク岩の上、水深15m付近です。撮影者は加納利恵さん。カニの大きさは、たぶん甲長2cm程度だと思います。 ぱっと見ただけでは、これがカニとは思えませんよね。その理由はカイメンの一種・ジュズエダカリナをカムフラージュの為に被っているから。擬態です。 でもカイメンの下から目と脚の一部がのぞいているが分かるでしょうか。 次の写真は2013年8月13日撮影。場所は雲見・牛着岩のグンカン岩の上。水深は14m付近。撮影者は平野典司さんです。 大きさはやはり甲長2cm程度と思われます。 このカニ、5対ある脚の3番目と4番目の歩脚が特徴的です。この2対の脚の付け根は背中側にあり、脚の先がはさみ状になっています。これによってカイメン類をつかんでカムフラージュする事が出来るのです。 ただこのカニ、深くカイメンを被っているので種を同定するのが難しいですね。「海の甲殻類」図鑑にはこの他アカゲカムリ、オオカイカムリ、ワタゲカムリ、ヒラアシカムリとカイカムリ属のカニが4種類紹介されていますし、ネット上には他にもオガサワラカイカムリ(ユキンコボウシガニ)、シカクイソカイカムリといった種類が掲載されているページがありました。 またこちらのページもご参照ください。 京都大学白浜水族館ホームページ:「カイカムリのカムフラージュ」 次の写真は2013年9月27日撮影。場所は雲見・牛着岩のたて穴前の岩の上、水深19m付近です。撮影者は吉田恵美さん。 こちらは2013年10月1日撮影。場所は雲見・牛着岩のグンカン岩の上、水深8m付近です。撮影者は下関智子さん。8月に平野さんが撮影した上記個体とかぶっているカイメンが同じ形ですね。同個体と見られます。 2014年3月29日撮影。ジュズエダカリナじゃないカイメンをかぶる、雲見では珍しいパターンです。 2014年10月23日撮影。 2015年10月12日撮影。こうしてみるとかぶっているカイメンと体色は、同じ色でコーディネートするのが基本ですね。体色がオレンジだからカイメンもオレンジ色を選んだのか、カイメンがオレンジ色だから体色をオレンジに変化させたのか。謎です。
by idive-marinelife
| 2013-09-26 09:26
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