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イソウミウシ

後䚡目裸鰓(らさい)亜目ドーリス上科隠鰓ウミウシ類ツヅレウミウシ科イソウミウシ属

2014年3月9日撮影。場所は雲見・牛着岩、大牛の洞窟の水深14m付近でした。体長は3cmほどでしょうか。
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正面からも1枚。まるでムーミンみたいです。
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その特徴を電子書籍「日本のウミウシβ版ver.2」より引用します。

「体は楕円形で、背面は微細な絨毛状突起でおおわれる。体地色は橙黄色または緋色で、外套膜の上皮組織(背面)には暗褐色の小斑紋がある。絨毛突起の先端に限定して白い細点が散在する。触角の軸は無色透明、褶葉は暗褐色で、先端は白い。鰓は肛門を囲んで円形に配列する。鰓葉は7ー9葉あり、それぞれの鰓葉は垂直に立ち上がっており、先端は水平で、短い煙突のような形をしている。比較的浅所でダイダイイソカイメンを食する。40mmに達する」

この「短い煙突のような形」という表現、本種の鰓の様子を端的に表していますね。言い得て妙です。

2015年7月19日撮影。場所は雲見・牛着岩、大牛の洞窟。撮影者は伊藤富士代さんです。
これがイソウミウシかどうか明確に言い切る自信がありません。ガイド中に偶然見つけてお客様に写真を撮っていただきました。ですが残念ながら鰓などが隠れて写っていません。一応、現段階ではそうしておきます。
【追記】後日、この写真の個体はキイロクシエラウミウシということが分かりました。ここに訂正いたします。
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by idive-marinelife | 2014-03-09 20:06 | ウミウシ・ア行
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