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キンギョハナダイ

顎口上綱新鰭亜綱スズキ目ハタ科ハナダイ亜科。

本種を初めとするハナダイの仲間って、ハタの仲間なんですね。ハタといえば雲見では一番大きな魚・クエや、数の多いアカハタと同じ仲間なんですね。意外な感じです。

2011919日撮影。撮影者は荻島和美さん。このようにメスたくさんにオスが少し混ざる感じの群れをよく見かけます。
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この魚は雲見では普通種です。潮通しのいい大きな岩の上(例えば「ブルーコーナー」や「水深24mのアーチ」上など)に群れています。「日本の海水魚」図鑑から一部引用します。

「本種は生活岩と呼ばれる特定の岩やサンゴの根、崖などを生息基盤としており、そこから遠くへ離れることはない。日中、潮に乗って流れてくるプランクトン動物を主食としており、夜間は生活岩の穴や亀裂に入って眠る」

しかし雲見では薄暗いH型の穴などのトンネル内部でも見かけたりします。あれは一時的な避難なんでしょうか・・・?

2008年10月7日撮影。撮影者は下関智子氏。場所は牛着岩の通称「ブルーコーナー」、水深6m付近です。鮮やかなオレンジ色ですね。
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2008年10月8日撮影。撮影者は下関智子氏。メスの様子がよく分かります。
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2008年10月22日撮影。撮影者は廣瀬誠氏。オスはメスより一回り大きく、色彩も綺麗です。
また、この画像のオスは婚姻色ですね。オレンジ色の体地色が少し薄く白っぽくなったように見えます。
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2011年11月13日撮影。撮影者は廣瀬誠氏。本種のメスがホンソメワケベラの幼魚にクリーニングをおねだりしているように見えます。ホンソメワケベラは幼魚の時から立派にクリーナーとしての役目を果たします。
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2011年9月11日撮影。撮影者は澤田昭一氏です。オスですね。
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2009年8月27日撮影。撮影者は廣瀬誠氏。メスです。
この魚は雌性先塾型の性転換を行うことで知られています。この魚のように、ひとつの種でもオスとメス、成魚と幼魚、婚姻色などさまざまに色を変えるので難しいったらありゃしません。Ψ(´д`)Ψ
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by idive-marinelife | 2012-02-06 14:54 | 魚・カ行
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