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イボヤギミノウミウシ

裸鰓目ミノウミウシ亜目オショロウミウシ科イボヤギミノウミウシ属
(後䚡目裸鰓(らさい)亜目ミノウミウシ上科オショロミノウミウシ科イボヤギミノウミウシ属)

2008年11月23日撮影。撮影者は伊藤裕美氏。
鮮やかな色彩と見事な擬態。ぱっと見、キサンゴの仲間にそっくりです。この色合いは、キサンゴのポリプを食べるからだそうです。
最初見つけた時、あまりに見事な擬態なのでウミウシかどうか自信ありませんでした、が、しばらくしてもう一度確認すると、少し移動していたので間違いなくウミウシです。
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このウミウシの色は食べた餌と関係があるそうです。おんなじウミウシでも、黒っぽいナンヨウイボヤギを食べたものは、背中のミノの色が黒っぽくなるそうです。
この個体は背中に一部紫色の部分があるのですが、これはひょっとして、いつも食べているオレンジ色のキサンゴとは違うものをつまみ食いした結果なのでしょうか?

2008年11月24日撮影。
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上記画像を拡大したものです。よく見ると、ウミウシの下に、ウミウシが食べ尽くしたと思われるキサンゴの骨格が見えます。
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2008年11月29日撮影。撮影者は森田洋介氏。
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2008年11月29日追記。
その後、伊藤裕美氏からネットで調べたというさまざまな情報をいただきました。
それによると背中の紫の付着物は、カイアシ類という動物プランクトンの一種が産みつけたタマゴだということです。この生物は非常に種類が多く、中には寄生性のものもいるとのこと。しかも本体は宿主の体内にいるそうです。
しかし宿主のこのウミウシは活発に活動しているように見えます。寄生されていても、比較的害は少ないようですね。まあ、じゃないと結局寄生者も宿主と共に滅びてしまいかねませんから、当然なのかも知れませんが・・・。

2009年12月26日撮影。撮影場所は雲見・三競、1と2の穴の中間地点のごろたにて。海底に転がるごろたのひとつにぽつんと乗っかっていました。
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2013年1月11日撮影。場所は雲見・牛着岩の大牛の洞窟、水深13mの垂直の壁に生えているイボヤギの上でした。2個体います。大きいほうの個体にはカイアシ類のタマゴが産みつけられています。この種は高い確率でカイアシ類に寄生されているようですね。
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by idive-marinelife | 2008-11-25 11:43 | ウミウシ・ア行
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